パソコンが一般的に家庭で使えるようになったのはウインドウズ９５という機種が出たときではないかと思う。そのときにＣＤドライブに「広辞苑」という中型日本語辞書の入ったＣＤを入れると辞書を使えることができた。「広辞苑」は厚さ10センチ、重さ約3キログラム、3000ページもある。それが1枚のＣＤになったことに驚いた。その辞書で「タンチョウズル」と入力すると、鳴き声や飛び立つ動画まで見せてくれた。さて最近は何かを調べようとすれば手のひらサイズのスマホやタブレットが使われている。しかしこれはインターネットに接続して使うために常に費用がかかる。使用するのに経費のかからない紙以外の辞書に「電子辞書」がある。重さは300グラムで画面が5インチほどだ。その中に「広辞苑」はもちろんのこと、英語の和英辞書、英会話練習、家庭の医学、日本史事典など100種類ほどが収納されている。読めない漢字を調べる時には漢字を構成している部分の文字の読みのいくつか入力するか、タッチペンで書けばよい。また最新の機種のものは日本史の高校教科書を全文を読んでくれるものまである。10年ほど前から急速に発達して、値段も当時４～5万円していたがネットオークションで今は中古品が1000円ほどで手に入る。気に入って使っているが、勉強の道具として実に便利だ。