勉強するのに記憶力が必要だ。記憶の一時的な保管場所は脳の「海馬」というところで、何が「必要」で何が「不要」かを分類するという。記憶が保管されている期間は、長くても一ヶ月であるという。記憶が海馬に保管されているうちに、覚えたい情報をもう一度、海馬に送信してやることで、記憶が定着するようだ。テスト前にしか勉強せず、復習もしないという人の脳では、十分な記憶形成が行われない。中間テストや期末テストなどは一ヶ月以上の間隔があくから、テスト前だけの勉強では、目に見えて成績を上げることはできない。　さて「記憶」を助けるのが「理解」だ。たとえば「１８３６５４７２９０」という数を記憶しようとする。１０桁もあってちょっとたいへん。歴史年表の暗記は4桁までだから語呂合わせでできが10桁は難しい。しかし、この数字の並び方をよく見ると、ある法則に気づく。そうすると一瞬で記憶できる。（ひとつおきに奇数の小さい順、その間は偶数の大きい順）つまり「理解すると記憶しやすい」ということだ。また植物にたくさんの水と養分を与えても、一晩で成長しないのと同じで、脳の細胞が隣の細胞とつながるためには一定の時間が必要らしい。勉強したつもりなのに成果が出ないと努力を続けることが空しくなるものだ。しかしまだ効果の出るところまで行き着いていなかったとうことで、そこで諦めてしまうと成長も止まる。昔からよくいわれることだが、やはり勉強は毎日、コツコツが基本だ。