年末が迫ってくると年賀状の準備がはじまる。親戚、友人、塾生たちへ、いろんな思いを短い文や図柄にしたためて書く。使うのはパソコンとプリンターだ。いただく葉書もほとんどがパソコンで作ったものだ。ただ1年に1回だけの作業だからソフトの使い方を忘れてしまっている。私は仕事にパソコンをいつも使っていて、基本がわかっているのでそんなに苦労はしないが、知人から「わからないから教えて」とソフトの使い方の依頼がくる。その他にも急にパソコンの画面が止まってうごかなくなってしまったなど。そうしたトラブルにチャレンジするのがおもしろく、できる範囲でつきあっている。うまくいくとさらに知識が習得でき、おもしろさが増してくる。さて依頼者に説明をすると、「説明してくれる半分も理解できない。」という答えが返ってくる。そのたびに「生徒たちの学校の勉強とよくにているなあ。」と思う。つまり、相手にも基礎的な知識がないと通じないということである。たとえば連立方程式の説明は方程式がわかっていることが必要であり、文字式、正負の数、分数を含む四則計算の理解が必要だ。逆によくわかっていれば自力で学習が可能になる。さらに予習ができるようになり、自分で考えるような体質になる。自分で考えられるようになると意欲が出てくる。このタイプが上級の生徒である。パソコンのトラブルもすぐにはどうしたらいいかわからない。何日も試行錯誤して考えたり調べたりする。そうしているうちに、はっと、思いつくことがあり、実行してみる。うまくいったときの満足感は格別である。