自転車を利用したり、歩くことが多くなった。車ばかりに頼っていては、足は衰え健康にも悪い。 自転車は自分の力だけでバランスをとり、ペダルを踏んで前進する。身体が不調ではとても乗れるものではない。歳をとっても四季を通して元気に自転車を乗り回せるということは、まだ体力・気力が残っているということだと思うので自転車にちゃんと乗れることがうれしい。愛用の自転車は買ってからもう33年がたつ。タイヤ、スポーク、ワイヤーなどを何度も交換・修理している。 さて「自転車」は英語でBike（バイク）と習う。この自転車というのは、いつごろ発明され、どのように普及してきたのだろうか。調べてみると、いろいろ説はあるようだ。1817年にドイツ人が足でけって進む、二つの車輪とハンドルがある木製の自転車を作っている。1861年にはフランスで前輪にペダルを直接取り付けたものが製造販売された。この時代、日本は江戸時代、ｱﾒﾘｶでは南北戦争が起こっている。後輪をチェーンで回すのは1879年に英国人が発明している。空気入りタイヤの自転車ができたのは1888年。「自在車」という名前で日本で最初に自転車が紹介されるのは明治3年（1878年）。西郷隆盛の「西南戦争」が1877年だからその翌年である。　自転車には税金がかかった。高価だったためなかなか普及せず、戦後になってやっと自転車は大きく普及する。自転車税がなくなったのは昭和33年（1958年）である。いちど買えばあとは費用がほとんどかからない、便利で環境にやさしい自転車、すばらしい発明である。