「英語授業　小３から」という見出しの新聞記事をじっくりと読んだ。それには文部科学省が14日に公表した「学習指導要領の改定案」が４面を使って書かれていた。小学校は2020年度、中学校は2021年度から実施だが来年度からの先行実施もあるだろう。小学校の英語は3，4年で、聞くこと・話すこと・5、6年は読むこと・書くことで、教科化する。単語数は600～700語だ。中学英語は聞く・読む・話す（発表）・書くでことで、取り扱う語彙数はこれまでの1200程度から、1600～1800程度に改めるとある。さらに授業は英語で行うことを基本とする。他の教科にしても相当なもので、しばし腕組みをして考え込んでしまった。グローバル化や人工知能の発達などへの対応から授業のあり方を見直すという方向はいいが、あまりにも多くのことがらが盛り込まれすぎている。さて同じ新聞に連載している夏目漱石の「我輩は猫である」を毎日読んでいるが、辞書なしでは読めないくらいの漢字の知識がいる。こんな日本語があったのかという驚きの連続だ。漱石は100年前の作家、英文学者でイギリスで留学生として2年ほど暮らした。下宿にこもって400冊の洋書を読んだと言う。彼が英語を習い始めたのは16歳からだ。漢文の勉強が基礎にあるから言語の理解力は抜群に良かったと思う。漱石の英語の勉強方法は「多読」だったという。天才を基準にはできないが、ただ早くから英語を勉強すればよいと言うものではないと思う。